クロネコヤマト(ヤマト運輸)、佐川急便、日本郵便、Amazon、その他諸々の宅配業者が活躍している現代。1年半の経験と先輩や同業者から聞いた情報をもとにおすすめをご紹介します。
宅配大手3社とAmazonでもそれぞれに特徴がありルールも全く違います。なお地域によって同じ業者でも委託業者へ割り振る仕事内容が違ったりするので悪しからず。
ではそれぞれの特徴から見ていきましょう。
目次
宅配大手3社とAmazonの違いとは?
まず都市部での業務が前提のお話しです。地方は1個あたりの単価も30円安く荷物量も少ないのでまったく稼げません。地方の場合は軽貨物の仕事でも宅配以外の業務を模索しましょう。
大手と言えばヤマト運輸(クロネコヤマト)、佐川急便、日本郵便の3社ですね。そして新興のショッピングモール兼ハイ商業者のAmazon。この計4社が大きな委託元です。
4社の特徴と私が考えるおすすめをご紹介します。
クロネコヤマトの特徴 ★☆☆
クロネコヤマト(以下、ヤマト)の業務委託は時代と共に大きく変化してきました。Amazonの仕事を一手に引き受けていた時代は花がありました。では2023年現在はどうでしょう?
特徴①置き配やポスト投函推奨
特徴②社員も件数で給与が変わる
特徴③夜指定の荷物が多め
ヤマトは大手の中でも革新的で置き配やポストへの投函を前提とした荷物が多いです。それだけで配達完了率が上がりますし、効率も上がるので短時間で多く回れます。なにより精神的に楽です。
しかし、ヤマトは社員も配達件数で給与が変わってくるので任される荷物が大きめです。美味しい荷物が少ない?またAmazonが独自で配送を行うようになってからは荷物量も減っているようです。
それ故に稼ぐためにはエリアを広げなくてはなりません。
何より委託業者は本来、正社員の業務時間を短くする事が主なのでヤマトの場合は昼間に社員が回って出た不在の荷物を夜に引き受けるので遅くまで業務が続きます。
稼ぎが少なく、拘束時間が長いのでオススメ度は低いです。
佐川急便の特徴 ★★★
ニュースやネット上の記事の影響か比較的ブラックの印象が強い佐川急便(以下、佐川)。
特徴①狭いエリアでも荷物多め
特徴②在宅率の低い荷物多め
特徴③置き配やポスト投函非推奨
佐川は社員がトラックで大きい荷物や重い荷物、会社宛ての荷物を運び、委託業者は個人宛の小さな荷物を運ぶよう分業しています。結果として1エリアの荷物を食い合わないので荷物量が多くなります。
しかし、佐川はQoo10やAliExpressなど注文から配送まで時間の掛かる海外荷物が多く不在率が高く、代引きの荷物も任されるので宅配ボックスを利用できず、配達完了率は低いです。
更に置き配やポスト投函もタブーとされているので配達完了率の低さに拍車を掛けています。人手不足の宅配業界において今後の課題と言えます。
ただ安定した稼ぎがあり、19~21時の時間指定が完了し次第、仕事を終えて帰れるので大手の中では最も時間的な自由度が高いと思います。
日本郵便の特徴 ★★☆
バカまじめな男(古いか)のCMでおなじみ一番まじめそうな宅配業者です。
特徴①在宅率が高い荷物多め
特徴②複数個口でガッツリ稼げる
特徴③大手で1番ルールが厳しい
個人から個人への荷物が多く、配送先の世代も高い為か在宅率も高めです。不在を切ったら再配達が入るまで保留するルールもあるので効率は良いと思います。
しかし、全体的な荷物量は少ない印象。稼ぐためにはヤマト同様エリアを広くする必要があります。佐川の1.5倍に広げて同等か?という感じです。ただ1つの場所へ複数個荷物を届ける場合、他社では2個目から単価が下がるところを日本郵便はそのままなので美味しい配達先を貰えば一気に稼げます。
忘れちゃいけないのがルールの厳しさです。通常、荷物記載の住所に間違いがある場合の誤配送は発送元か受取人が責任を持ちます。日本郵便の場合はなぜか配達員が責任を取ります。安易に宅配ボックスを利用できないので可哀想でした。
あと20時以降という時間指定や勤務日数の制限が無いこともマイナスポイントです。年末は休み無しで30連勤という人も居ました・・・
最低限の稼ぎが保証されているものの拘束時間が長くのんびり続けるのが吉です。大きく稼ごうと思うと体力的にシンドイと思います。
Amazonの特徴 ★☆☆
コレは上記の大手3社と比べて違いが多く異色です。なおココでご説明するのはAmazonフレックスではなく、デリプロを通したAmazonについてです。
特徴①置き配やポスト投函推奨
特徴②荷物量が多い
特徴③担当地域が遠い?
まずAmazonのデリプロは大手と違い仲介業者の裁量が大きく、報酬の内容やルールが違ったりします。倉庫もAmazonの倉庫ではなく仲介業者がそれぞれ用意しているケースが多いので規模や積込み方も違います。
小さな荷物はポスト投函できるサイズに梱包され、置き配方法を受取人が簡単に指定できるので日本では最も進んでいると思います。
荷物量はかなり多く効率性を考えると稼げそうですね。しかし、エリアが広く激務になりがちで、ニュースで話題になるのもデリプロのAmazonです。Amazonフレックスでは担当しない地域というのも何かありそう・・・
また2023年4月時点ではデリプロ業者の整備が追い付いていないのか、倉庫から1時間以上も離れた場所が担当地域になる事もあり時間指定に追われるようです。
報酬形態も個数制だったり、時給制だったりと仲介業者で変わります。しっかりとした交渉や下調べが必要なので未経験者にはおすすめしません。
私のおすすめはココ!!
上記見出しにも★評価を追記したのでお分かりと思いますが、おすすめは圧倒的に『佐川急便』です。荷物量と労働のバランスが一番ちょうど良いと思います。
おすすめポイント①:荷物量が豊富
大手の中では1エリアでの荷物量が最も多いです。ゆえに稼ぎも確約されています。反面、繁忙期は大忙しになるので覚悟しておきましょう。
おすすめポイント②:自分のノルマが完了すれば終わり
基本は自分が課せられた荷物を回り切れば1日の業務は終了です。ただドライバーがトラブっている場合は手伝うなどは必要です。大手の中では1番拘束時間が短いです。
おすすめポイント③:大切な扱いを受けられる
佐川急便は社員と同じ制服を貸与され、業務内容を分業することで会社の一翼を担います。そして、無くてはならない存在として大切に扱われます。7連勤以上は禁止などのルールとして体現されています。
世間的には厳しいことで有名な佐川男子ですが、委託業としては佐川急便が最も優れている感想です。ただ地方の佐川急便は仕様が違うのでご注意を!
Amazonは進化が早く、デリプロの拡充に力を入れているようなので今後の変化に期待したいです。日本の宅配業界を牽引していく存在になり得る?
ここで紹介していない第3の宅配業者もいるので条件をしっかり確認して大手よりも良い内容なら試しに挑戦してみるのも良いでしょう。合わなければ辞めれば良いのです。
引く手は数多です!!